会見する鈴木俊宏氏(左)と鈴木修氏=30日午後、東京都千代田区【拡大】
スズキは30日、同日付で鈴木修会長兼社長(85)が社長職を退任し、修氏の長男の俊宏副社長(56)が社長に就任したと発表した。修氏は会長兼最高経営責任者(CEO)を続ける。独フォルクスワーゲン(VW)との提携解消問題が長期化しているが、若い世代に経営のバトンを渡し、次の成長のステージに踏み出す。
「時代はどんどん進んでいく。これ以上待てないと決断した」。修氏は記者会見で、VWとの提携解消をめぐる国際仲裁裁判所の結論が出ない段階で、経営体制の変更と新中期経営計画を決めた理由を説明した。
修氏は2代目社長の娘婿で、1978年に社長に就任。「中小企業のオヤジ」を自任するワンマン経営で、国内で軽自動車の普及に尽力。海外では他社に先駆けてインド市場を開拓し、スズキを世界的な自動車メーカーに育て上げた。
会長就任後、前社長の体調不良で2008年から社長を兼任。リーマン・ショック後の経営を立て直したが、以前から若返りを図る考えを示していた。