辞任したジュリー・ハンプ常務役員【拡大】
麻薬取締法違反容疑で逮捕されたトヨタ自動車初の女性役員、ジュリー・ハンプ容疑者が1日、辞任したことで、トヨタが「真のグローバル企業」を目指して進めていた人材多様化は大きくつまずいた。傷ついたブランドをいかに回復していくか、トヨタは試練に直面している。
トヨタは今春の役員人事で、外国人やグループ会社出身者を積極的に本社幹部に登用した。世界販売が1000万台を超え、各国に拠点が広がる中、経営に多様な視点が欠かせなくなっているからだ。
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)や米飲料大手ペプシコでも実績を残したハンプ容疑者の抜擢(ばってき)は、多様化戦略の象徴だった。だが、ハンプ容疑者の逮捕で暗転した。
日本企業を代表するトヨタの前代未聞の不祥事は世間に衝撃を与え、国内・海外メディアが大きく報道した。高い健全性や社会性という同社の企業イメージも失墜した。