もともと、難波を中心としたミナミエリアは日本人の観光客にも、訪日客にも人気が高い。多くの飲食店が集まり、「くいだおれのまち」である大阪を堪能できる心斎橋周辺は訪日客でにぎわう。南海難波駅付近は大阪らしい気軽に立ち寄れる個性的な飲食店が立ち並ぶ「ウラなんば」として若者が集う。
「ミナミこそ大阪文化が根強い街」。山中会長は新南海会館ビルという刺激を通じたミナミの集客力の向上に自信をのぞかせる。
大阪活性化に南海も奮起
山中会長は、大阪府と市が誘致を目指していたカジノを含む統合型リゾート(IR)事業への参画について「関空へのアクセスを担う鉄道会社として決して傍観者ではいられない。積極的に事業参画したい」と意欲的だった。グループのバス会社を通じた路線整備や施設運営などを視野に入れていた。
「大阪の一段の地盤沈下はIRで食い止めるしかない」(山中会長)との危機感もあったためだ。2020(平成32)年の東京五輪を経て、東京への一極集中がさらに強まることが予想される。