経済発展が進む東・北部を中心とする従来の販路に加え、日本メーカーなどが得意とする中国南部と西部に攻勢をかける狙いだ。
湖南省にある長沙工場は、ゴー・サウス戦略の成否を握る拠点となる。年間生産能力は約30万台で、VWブランドに加え、手ごろな価格の「シュコダ」ブランドの乗用車も生産し、中国での地歩を固める。
独中“蜜月”と歩調
ゴー・ウエストにはもう一つ、中国における“政治的”な背景もある。
13年8月、VWは西部の新疆ウイグル自治区に5万台規模の組立工場を設立した。ウイグル自治区は少数民族政策への反発が根強く、中国の「火薬庫」とも評される。
それだけに、雇用などで地元住民の“ガス抜き”にもつながる自動車工場の建設が果たす役割は大きい。