技術流出や品質維持への懸念から、トヨタはこれまでHVユニットの海外生産には慎重で、日本から輸出する手法をとっていた。しかし中国市場での本格普及は世界戦略上、不可欠だ。コスト削減にもつながるとして現地での開発・生産に踏み切った。
トヨタは17年に約500億円を投じ、広州市の工場に年10万台のラインを増設する計画だ。中国市場で先行するVWを見据え、出遅れの取り戻しに必死だ。
ただ、中国自動車工業協会の発表によると、6月の自動車販売は前年同月比2.3%減となり、3カ月連続で減少した。上海株の急落など景気の先行き不透明感も増している。世界最大の自動車市場での生き残りに向け、両社ともリスクを伴う賭けに出ている。
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VWグループの世界販売はこの10年で約2倍に増え、昨年初めて1000万台を突破した。今年、3年連続首位のトヨタを抜き、自動車業界の“盟主”に挑もうとするVWを追う。