「K-ECOS」【拡大】
川崎重工業は今年5月、舶用ディーゼル主機関(エンジン)から排出される窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)を削減するシステム「K-ECOS」を世界で初めて開発した。エンジンに搭載するこのシステムは、複数の環境技術を組み合わせ、排ガス削減と燃費向上を両立させたのが大きな特徴だ。国内外の船会社から高い関心を集めている。
複数の環境技術融合
国際海事機関(IMO)は温室効果ガスを削減するため、NOx排出量を段階的に減らすルールを決めている。ディーゼル機関からのNOx排出量は、2011年から適用されている2次規制下で、1次規制値比で15~22%、16年からの3次規制では、指定規制海域で、1次規制値比80%のNOx排出量の削減が義務付けられている。
この環境規制に対応するため、造船各社はNOx排出量を削減するシステムや装置の開発を進めている。現在、3次規制の対応策として、SCR脱硝装置(選択式触媒還元)や排気再循環(EGR)単体による排ガスの削減が主流となっている。だが、SCRは高価な還元剤や触媒の交換が必要となっており、EGRも燃費の悪化が大きな課題となっている。