「K-ECOS」【拡大】
そこで、同社は排ガスの削減と燃費向上を両立させるため、複数の環境技術を組み合わせたK-ECOSの開発に着手した。川崎重工の機械ビジネスセンターディーゼル部の東田正憲氏は「総合メーカーの強みを生かし、自社のさまざまな技術を融合させた」と話す。K-ECOSは過給機カット運転、水エマルジョ燃料、EGR、これらを統合制御するシステムで構成されており、川崎重工だからこそできる製品となっている。
水エマルジョ燃料は、細かい水粒子が分散して含まれ、エンジンのシリンダー内に噴射すると、水滴が蒸発し、燃焼温度を低下させ、NOxの生成を抑制する機能がある。EGRは、排ガスの一部をエンジンに還流させることで、シリンダー内の燃焼温度を下げて、NOx生成を抑えることができる。
今回、川崎重工は、これらの装置を複合的に使うことで、排ガスの削減と燃費向上を両立させた。2次規制海域の航行中は、過給機カット運転で燃費を向上させ、さらに水エマルジョン燃料を使ってNOx排出量を削減する方法を採用している。これにより、従来の2次規制対応機関と比べ、燃料消費量とCO2排出量を大幅に削減できるという。また、3次規制海域を航行する際には、EGRを追加することで、NOx排出量を3次規制値まで削減できる。