◆種類の広がりで人気商品へ成長
46(同21)年に東京工場を再建し、牛乳の代用品である「厚生乳」の生産を中心として、復興へと歩き始めた。48(同23)年には人工甘味料を使用した「カルピス」の生産を開始。砂糖の統制が解除され、戦前と同じような全糖の「カルピス」の生産が再開されたのは、53(同28)年のことであった。その後、オレンジやグレープ、アップル、グレープフルーツ、パインアップルなどの「カルピス」フルーツシリーズを発売するなど商品の幅も広がり、69(同44)年には、年間で1億1000万本を販売する人気商品へと成長していった。
その後、「カルピス」を炭酸で割った「カルピスソーダ」や、ストレートで飲む「カルピスウォーター」も誕生。この手軽に飲める清涼飲料水のヒットによって、「カルピス」の認知はさらに広がる。一方で、「カルピス」の原点である「原液を水で希釈して作る」という手順が“心の健康”にもつながるという研究結果が報告され、新たな注目を集めている。