ともあれ、現時点で新東名における最高速度の引き上げの対象となるのは“除かれた一部区間”でしかありません。それも今の新東名だと車線数に応して頻繁に変わることになってしまいます。制限速度が頻繁に変わるというのも、安定した交通流の継続性から好ましいものではありません。
このような状況下で、実際にどのように最高速度の見直し・引き上げが行われるのか。その際には新東名に限らない「統一的な規制基準」も外すわけにはいかないでしょう。現実に即した形での基準設定&実施が興味深いところです。
道路利権や無駄な高規格論はさておき、目先のコスト削減のための2車線化は、将来のためのよりよい道路環境の整備を歪めたものであることは、走ればわかります。「木を見て森を見ず」の諺があてはまりそうです。
道交法の目的である「交通の安全と円滑」の実現からも、道路インフラの多車線化は当然の方向です。
制限速度がどうなるか以前に、走りやすさや安全性が格段に違ってきますから。
最高速度の見直しを機に、新東名や新名神の片側暫定2車線を3車線に多少なりとも戻せるかどうか、そちらの方も大いに気になるところですね。
(I&I PRESS)