民事再生手続き中の航空会社スカイマークの債権者集会が5日、東京地裁で開かれる。集会には、ANAホールディングス(HD)を支援航空会社とする「スカイマーク案」と、最大債権者の米リース会社が策定し、米デルタ航空が支援する「イントレピッド案」の2案が投票にかけられるが、両案とも否決され、再投票に持ち込まれる可能性がある。
債権者集会で再生案が可決されるには、「投票者の過半数」と「債権額の過半数」の両方の賛成が必要。カギを握るのは大口債権者である外資3社の動向だ。
債権額に応じて決まる議決権は、欧州エアバスが29%、英エンジン大手のロールスロイスが16%、米リース会社のCITが13%。再生案を提出したイントレピッドは最大の38%を保有し、外資3社のうち1社でもイントレ側に回れば、債権額の過半に達する。ロールスロイスとCITは議決権を分割し、両陣営へ分散投票することも可能で、イントレ案が有利な状況だ。
ただ、スカイ案のスポンサーであるANAHDは、エアバスとの交渉に「大いに手応えを感じている」(長峯豊之取締役)とし、激しく巻き返している。
一方、債権者数ではスカイ案の優位は動かない。大口4社を除けば、ANAと取引のある企業が大半を占めているためだ。
両陣営が債権額、債権者数で「1勝1敗」となれば両案とも否決になる。その場合、裁判所は「続会」の手続きを進め、2カ月以内に再び債権者集会を開き、再投票となる。そこでも決まらなければ、会社更生法など別の枠組みでの再建を目指す可能性もある。
ただ、会社更生法による再建は手続きが複雑で、長期化が避けられない。このため、裁判所の判断によって「2案から1案に絞られる可能性もある」(交渉関係者)という。