ドラム式洗濯乾燥機の開口部に貼られた、子供が中に閉じ込められないよう注意を呼びかけるシール【拡大】
出荷低迷に拍車も
ドラム式洗濯機は縦型に比べ節水性に優れ、洗濯物を取り出しやすいメリットがあるとして15年ほど前から購入する家庭が増えた。JEMAによると、洗濯乾燥機の中でドラム型と縦型は出荷台数ベースで約50%ずつの割合を占める。
ただ、価格が縦型より割高なことなどから、近年は売り上げが頭打ちの状態になっている。国内のドラム式洗濯乾燥機の出荷台数は平成19年度の74万3千台がピークで、26年度には50万8千台(前年度比26・5%減)となり、2年連続で減少した。
今回の事故がドラム式洗濯機の売り上げ低迷に拍車をかける懸念もあり、各社は対応に迫られている。
「ビッグドラム」のブランドでドラム式洗濯機を展開する日立製作所はこれまで、ふたと接着する本体の丸いフレーム部分に、注意喚起のシールを貼っていた。これではふたを開けたときしか目に入らない。