九州電力は11日、川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し再稼働させる。14日に発電と送電を始め、9月上旬に営業運転を開始する予定だ。同2号機も10月中旬に再稼働させる計画で、この2基が再稼働すれば収益が大幅に改善し2016年3月期連結決算で5年ぶりの黒字展開も視野に入る。ただ再稼働が一部にとどまれば収益の改善が進まず、電気料金の再値上げにつながりかねない。
東京電力福島第1原発事故後に設けられた新規制基準に適合した原発の再稼働は全国で初めてで、約1年11カ月ぶりに国内の「稼働原発ゼロ」が終わる。
10日は原子炉内の核分裂を抑える制御棒の駆動検査を実施し制御棒が規定時間内に原子炉に挿入できるかを確認した。異常はなく、再稼働前の全ての工程が完了した。
1号機には157体の燃料が装荷されており、11日午前10時半ごろに制御棒32本を引き抜いて原子炉を起動させる。午後11時ごろには核分裂が安定的に持続する臨界に達する見通し。