旭化成が昨年11月に量産を始めた水質検査用の深紫外LED【拡大】
日本メーカーが開発に大きく貢献してきたLEDも、赤色では価格競争力のある中国や韓国のメーカーに市場を奪われてしまった。
それでも久世プロジェクト長は、深紫外LEDにおける日本勢の優位は揺るがないと言い切る。赤色に比べはるかに量産しにくく、開発や製造が難しいのが理由だが、根本的な開発姿勢に違いがあるという。
「材料の組み合わせや製造方法をあらゆる視点からチェックしている。根気の要る作業の連続だが、他社も含めて日本メーカーにはそうした粘り、きめ細かさがある」。青色に続くノーベル賞受賞も夢ではない。(井田通人)