三井化学の樹脂材料「アペル」は粒状のペレットにして供給している【拡大】
【世界へ 日本テクノロジー】新素材で市場開拓(4)三井化学
■自動運転車の「目」に挑戦
米グーグルが世界初の無人運転を目指して公道試験に入るなど、異業種企業も交えた開発の動きが加速する自動運転車。日本の素材メーカー各社は、持ち前の技術力を生かす好機と意気込む。三井化学は、自動運転車の「目」となるカメラのレンズ素材として、高機能樹脂の供給を視野に入れている。
ガラスがリード
自動運転車には、従来の車にはないさまざまな部品や機器が搭載される見通しで、その象徴が前方を走る車などを認識するためのカメラだ。
自動運転を実現するには正確に対象物を認識しなければならず、カメラの性能の大幅な向上が必要だ。特に、レンズの性能向上は喫緊の課題だ。
現行の運転支援システムに採用されているレンズの素材では、樹脂よりも変形しにくいガラスが一歩リードしている。富士重工業が搭載を進める「アイサイト」のカメラもガラスレンズだ。だが、ガラスはコストが高くなりやすい。やがては今ではほとんど樹脂化されたヘッドライトカバーと同じ道をたどると予想される。