自動運転車の「目」で技術に磨き 高機能のレンズ用樹脂に挑戦 (2/4ページ)

2015.8.13 06:53

三井化学の樹脂材料「アペル」は粒状のペレットにして供給している

三井化学の樹脂材料「アペル」は粒状のペレットにして供給している【拡大】

 三井化学はまず、先行して普及が進む運転支援システムに使用されるビューカメラなどの車載カメラ用で参入を目指した。同社は以前からスマートフォンのカメラレンズ用に樹脂材料「アペル」を開発し、粒状のペレットにして供給してきた。

 アペルは特殊な透明の樹脂だ。透明度に加えて光の屈折率や透過率が高く、光学特性が優れている上、湿気や薬品にも強い。スマホのカメラレンズは3~6枚重ねで、凸レンズと凹レンズを組み合わせている。凹レンズと違い、凸レンズを手掛けているのは三井化学と日本ゼオンの2社だけ。技術力で抜きんでていることを示す。

 もっとも、自動車用はすぐに食い込めるような生やさしい世界ではない。三井化学は試しにスマホ用の材料をレンズメーカーに持ち込んでみたが、全く相手にされなかった。

 画質の高さや薄さにつながる性能が求められるスマホ用に対し、自動車用は信頼性が最優先される。

「直射日光や熱に耐え、黄ばみや変形を防ぐ必要がある」

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