ゴミ箱に捨てるには段ボール箱は折ったり潰す必要があるが、そのままコンコースの通路隅など放置されている。
箱には関空までの送り状が添付されており、発送元は“爆買い”客の観光バスが乗り付ける市内の有名家電量販店などが多い。受取人名は「LIU」(劉)や「WU」(呉)、「LAI」(頼)といった中国系姓がほとんどだ。
「ゴミじゃない」とクレームも
放置の背景には、2001年の9・11米同時多発テロ以降、関空内でも人目につかない場所のゴミ箱が撤去され、設置場所が約3分の2に減ったことなどもあげられる。
「誰か一人が通路などに捨て始めると、すぐにその場所に山積になります。ゴミ箱に捨てられていれば即座に回収できますが、通路上などだと旅客が一時的に置いた荷物と区別できず、すぐには回収できないのです」と頭を抱える。