「しかしキャリーバッグを空港内のカートに乗せたまま、紙ゴミなどと一緒に放置していたケースなども実際にあり、一時的に遺失物として扱うなど苦労しています」と困惑している。
清掃員を3倍に増員
こうした“爆買い”関連の放置ゴミが関空で目立ち始めたのは、今年2月の中華圏の旧正月「春節」以降。2月~6月の各月のゴミの量はいずれも対前年同期比150%~170%にのぼっており、清掃会社7社と契約している新関空会社では、ゴールデンウイーク前から人件費を新たに支出して、清掃会社に必要な増員を要請。
このうち第1ターミナルビル国際線出発ロビー(4階)では3月まで、清掃員は2人態勢だったが、4月下旬以降は3倍の6人に増員し、清掃時間も従来より1時間増やした。
清掃会社では引き続き、新関空会社に「放置ゴミと遺失物の線引き判断」を求めてゆくと同時に、「“爆買い”客に向けたゴミ捨てマナー向上を呼びかけるポスター掲示や、随時のアナウンスなどお願いしたい」などと話している。