同じ外食企業でも、居酒屋「塚田農場」などを運営するエー・ピー(AP)カンパニーは、採用後の「面倒見の良さ」を売り物にして人手不足を切り抜けている。
同社は3年前から、アルバイト向けに「就活セミナー」を実施。就活の心構えから、エントリーシートの書き方などのハウツーまで指南し、テレビ局や航空会社への就職を支援してきた。さらに今年9月には、同社が費用の半額を負担し、地方の養鶏場などで数日間働いてもらう就業体験も新たに始める。
この就業体験はあらゆる学生に門戸を開く予定だが、自社のアルバイトを最優先で受け入れるという。同社では「学生はこうした体験が人生経験やコミュニケーション力を培うと考えている。それはめぐりめぐって当社の人集めにも寄与する」と意義を強調する。
もっとも、ゼットンとAPカンパニーは数少ない成功例だ。外食産業以外にも、夏場に大量の学生アルバイトを必要とするリゾート産業など、人手不足に苦しむ企業は多い。