毎年6月に開かれる東京商工会議所の会員企業を対象とした高校との就職情報面接会=東京都江戸川区【拡大】
一方、2011年春の高卒者で入社3年以内に39.6%が退職していることについて、樋口教授は「企業と高校生とのミスマッチが原因」と指摘。「企業にとっては『わが社はこういう人材が欲しい』、高校生にとっても『その会社で働くことでこんな人になりたい』と、お互いに面接で本音が言い合えるようにすべきだ」と訴える。その上で、面接で自由な質問ができるよう、協定の見直しが必要との認識を示す。
求人サイトも登場
ミスマッチ解消に向けての努力も進む。高校の夏休みを利用して、来春入社を志望する生徒を対象にしたインターンシップ(就業前研修)を開く中小企業が増えているのだ。
大卒見込み者が対象の中心だった求人情報サイトにも、高卒見込み者向けのサービスも始まっている。採用活動支援を手がけるジンジブ(東京都港区)は高卒求人情報サイト「JOBドラフト」を今月3日に立ち上げた。企業の求人票や会社情報、先輩社員や採用担当者のメッセージなどをスマートフォンやパソコンを通じて配信し、高校生には会社研究、高校には進路指導の参考にしてもらう。草場勇介社長は「高校生や学校、企業側がお互いを良く知ることができれば、ミスマッチは減らせるのでは」と話す。現在は関東1都3県の企業を紹介しているが、来年には全国に拡大する計画だ。