製造業以外の分野でも支援体制は充実している。日本公庫は日本貿易振興機構(ジェトロ)と連携し、海外展示会への同行や商談をサポート。水産加工品の製造販売を手掛ける安兵衛食品(福井県敦賀市)は、香港で展示会に出展し、マカオの高級ホテルとの契約を獲得した。
日本公庫海外支援グループの河本祥忠・上席グループリーダー代理は「国内市場が縮小していることと、アジアでの信頼度が高い」といった理由で、メード・イン・ジャパンに対するニーズはさらに高まるとみている。円安の進行で割安感も増しており、中小企業の海外事業をめぐる動きは一段と強まりそうだ。(佐竹一秀)