大阪市阿倍野区のシャープ本社【拡大】
ただ、高橋社長は労働組合との交渉で「生き恥をさらしてでも再建を成し遂げる」と語ったといい、なりふり構わぬ姿勢に社内には不安が広がっている。
あるベテラン社員は「以前のシャープなら社員の給料を3分の2、半分にしても全社員で再建を目指したと思う。一般社員の給与カット1~2%で三千人以上を退職させるのは別の会社になったみたいだ」と打ち明ける。
本社、看板事業、ブランド、社員…。経営再建に向けた構造改革は必要に迫られたとはいえ、切り離すと同時にお金に代えられない矜持や伝統まで失うものもあることを忘れてはならない。