◆ビジネス向けにかじ
--どんな人がConyacを利用していますか
「2009年にサービスを始めたときは、一般消費者をターゲットに考えていました。電子メールなどを翻訳したいという個人向けです。しかし、実際のシステムの使われ方を見て、13年にビジネス翻訳にかじを切りました。今は特に20年の東京オリンピックに備えたいという日本企業からの需要が多いです。もちろんホームページを訳してほしいというニーズもありますし、ソーシャルゲームやネット通販のサイトを外国語対応させたいという依頼も多いですね」
--Conyac はドラえもんから取った名前だと聞いたのですが、本当ですか
「本当ですよ。(笑)『ほんやくコンニャク』という道具からです。社名のエニドアも『どこでもドア』から来ています。ドラえもんはみんなに愛されていますから」
--山田さんには特に翻訳のバックグラウンドはないですよね。翻訳サービスを始めようと思ったのはどうしてですか
「バックグラウンドは、あるといえばあるんですよ。私はカリフォルニア州ロングビーチの大学に留学して、そこでは起業について学びました。卒業後帰国して、NTTPCコミュニケーションズに入社しました。良い会社ですが、だんだん欲求不満になっていきました。システムエンジニアとして採用されたものの、英語が話せると分かると技術的文書の翻訳が私の主な仕事になっていったからです。それは、私のやりたい仕事ではなかった。そこで、『これを私がやらなくてもいい方法が、もっと簡単に済ませるやり方があるはずだ』と考え始めました」