JR西の真鍋精志社長は2月の記者会見で、「ダイヤの制約がある。(東海道新幹線との)運行システムの違いをクリアできるか」と課題点を挙げた。JR東海の柘植康英(つげ・こうえい)社長も「列車密度から現状では困難」と述べ、数分間隔で運行している東海道新幹線への乗り入れは現時点では物理的に難しいとの立場を崩さない。
自治体間で綱引き
与党の検討委は小浜ルートの建設コストや経済効果を検証する作業から始め、2年以内をめどに結論を出すことにしている。だが、JR西の独自案浮上したことで、ルートの絞り込み作業がより難しくなるのは必至だ。しかも関係自治体間のさや当ても激しさを増してきた。
小浜ルートを「国の整備計画で定めた唯一の公式ルート」として早期確定を求める福井県は今月、小浜ルートでは敦賀-大阪の運賃・特急料金が米原ルートより3千円ほど安くなるとの試算をまとめるなどアピールに躍起だ。JR西の独自案にも「小浜ルート案の一つに見える」(西川一誠知事)と一定の理解を示す。