メイクリープスのジェイソン・ウィンダー氏【拡大】
「計画通りというわけではなかったのですが、単純に目の前にチャンスがあるのに気付いたということです。会社を立ち上げようとしていた知り合いの人物から、新しい会社でIT周辺の全てをやってくれないかと頼まれたんです。まだ私はとても若く、その仕事に必要な能力が備わっていたとは言い難いのですが、承諾し、自由に使える時間は全て技術の習得に費やして追いつこうとしました」
「しかし、この新しい上司というのが強烈な人で、何か仕事で間違いがあったり、理解できない問題が起こったりすると私を怒鳴りつけてしかりました。最初の数カ月で7回ほど解雇を宣言されたと思います(笑い)。働く環境としてはひどいもので結局そこを去りましたが、正直なところ彼にはとても感謝しています」
--なぜですか
「内向的で典型的なIT屋として仕事を始めましたが、すぐに周囲からのプレッシャーに対応することを学ばなければならなかったからです。私のミスが原因でなくても怒られることがよくあり、考えてすぐに物事に対処することやどんな質問にも回答を持っておくことを学びました。問題を修復するよりも問題を未然に防ぐことが大切だったのです。今になってみれば、顧客からのどんな要望も、かつての上司のものよりは理にかなっていて解決が簡単です。独り立ちして仕事をする準備をしてくれたのが上司でした。今では彼とはよい友人です」