メイクリープスのジェイソン・ウィンダー氏【拡大】
◆商品の細部に配慮
《現在、ウィンダー氏が最高経営責任者(CEO)を務めるメイクリープスは、2009年に社内プロジェクトとして始まり、11年にサービスを開始。14年に法人化した。見積書や発注書、領収書などの各種書類をクラウド上で一元管理して、ウェブ上で顧客に送信するのはもちろん、印刷から郵送までを代行してくれるサービスもある。登録する顧客数が5社までなら無料でサービスを利用でき、6社以上なら月額1780円からの有料プランを選択できる。ユーザーの集うイベントに参加した日本人ユーザーのなかには、メイクリープスが外国人創業の企業だと知らない人もいて、イベントに外国人が複数出席していたことに驚いた人もいたという。ウィンダー氏は『製品の細部に気を使っているからこそ日本企業だという印象を持ってもらえたと思う』と振り返った》
--メイクリープスの製品の開発・リリースにはどれぐらいかかったのですか
「何年も要しました。私には先見の明があって、すぐに日本市場のチャンスの大きさに気付いたと言えることができればよいのですが、そんなことにはなりませんでした。プロジェクトを少しずつ友達に見せ始めると、『これはいくらか』『どうすれば購入できるのか』と聞かれるようになりました。良い製品があることに、私よりも先に顧客が気付いたのです」