川崎市知的財産交流会で、開放特許を紹介するシャープの水方勝哉氏=9日、川崎市幸区の川崎市産業振興会館【拡大】
水方氏を再び参加に導いたのが「川崎モデル」と呼ばれる同市の中小企業支援策。大企業の開放特許を中小企業に移転し、新事業創出につなげる確率を高めるため、地元企業をよく知る市が積極的に仲介役を果たす。
知財交流会は2007年から始めたが、これまでに成約したのは21件、このうち13件が製品化。これにより下請け体質からの脱却と自社ブランド化による価格決定権を手に入れた。
9日の知財交流会ではミツトヨの開放特許を導入した佐々木工機(同高津区)の佐々木政仁社長が成約体験談を披露。その中で「当社のような小さい企業でも独自技術を生かして自社製品を開発できた。新しい事業に挑戦する気持ちが重要」と知財交流の重要性を訴えた。
参加する大企業も増加の一途で、12年の7社から今年は19社になった。シャープのほか中国電力やイトーキなど4社が初めて加わった。