2015年9月中間決算を発表するソニーの吉田憲一郎副社長=29日、東京都港区のソニー本社【拡大】
例えば、15年3月期に11年ぶりの営業黒字を達成したテレビは、それ以前の10年間の赤字で8000億円程度の損失を計上してきた。このため、販売拡大方針を転換し、解像度がフルハイビジョンの4倍の「4K」など、付加価値の高い製品に注力している。
一方、PS4のような据え置き型ゲーム機は競合が少ないうえに、世界での販売が好調。インターネットでPS4にゲームソフトや動画を配信する事業も始めており、普及台数が増えれば継続的に得られる収益も大きくなる。
10月には日本や北米、欧州でPS4を値下げし、販売に勢いがついた。通期の販売計画を100万台引き上げて1750万台としたほか、ゲーム事業の営業利益予想を期初から3割超上方修正し、800億円とした。