2015年9月中間決算を発表するソニーの吉田憲一郎副社長=29日、東京都港区のソニー本社【拡大】
画像センサーが引き続き好調で、デバイス事業の上期の営業利益は、前年同期の6割増に相当する630億円。28日には東芝の大分工場(大分市)の製造ライン買収で合意し、さらに増産する準備を整えた。
東芝から1100人が転籍する方向で、吉田副社長は「人が足りない。設計や生産、営業の方々が当社に来ていただければありがたい」と、引き続き旺盛な需要があることを強調した。
通期の連結最終利益予想が1400億円なのに対し、9月中間期で既に1159億円を計上し、進捗(しんちょく)率は80%を超えた。それでも通期予想を上方修正しなかったのは、下期のリスク要因を慎重にみているからだ。