【印刷技術最前線】国宝・平等院鳳凰堂の西扉復元 (4/4ページ)

2015.11.6 05:00

堂外保存となった扉の代わりに3年がかりで復元された新造の扉

堂外保存となった扉の代わりに3年がかりで復元された新造の扉【拡大】

  • 京都・宇治の国宝・平等院鳳凰堂
  • 平等院の神居文彰住職=京都・宇治
  • 復元プロジェクトを担当した日本アグフア・ゲバルトの岡本勝弘・マーケティング本部長兼技術副本部長
  • 下地材に胡粉を塗布し、デジタル印刷でありながら手描きの風合いを表現した
  • 独自開発の治具や、さまざまな工夫により曲面への印刷に成功した
  • 復元扉の出力を行った日本アグフア・ゲバルトのワイドフォーマットUVインクジェットプリンター「アナプルナ」

 印刷材料を選ばないうえに、接着力が強くて剥がれにくく傷もつきにくい。風雨などにも強く屋外での耐候性に優れているため、大型看板はもちろん、車のメーター表示やテーブルなどのインテリア、アパレル業界にも用途が広がっている。2010年の本格販売以来、売り上げは大幅に伸びており、「これからも成長する分野」と期待されている。

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【用語解説】平等院鳳凰堂

 平安時代後期、1053(天喜元)年に、関白・藤原頼通によって建立された阿弥陀堂。庭園と一体化した華やかな藤原摂関時代をしのぶことのできる唯一の遺構。堂内中央には、金色の丈六阿弥陀如坐像がある。池の中島に建てられており、当時の人々は「この世に出現した極楽浄土」と捉えていたといわれる。

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