“空調のベンツ”と呼ばれる理由 ダイキン飛躍の原点は「中国での我慢の1年」 (1/4ページ)

2015.11.7 17:10

進出先の中国を視察するダイキン工業の井上礼之氏(左)と田谷野憲氏(右から2人目)=平成12年(同社提供)

進出先の中国を視察するダイキン工業の井上礼之氏(左)と田谷野憲氏(右から2人目)=平成12年(同社提供)【拡大】

  • 進出先の中国を視察するダイキン工業の井上礼之氏(左)と田谷野憲氏(右から2人目)=平成12年(同社提供)

 いまや海外140カ国以上で事業を展開する空調のダイキン工業。しかし約20年前までは、国内にビジネスの重点を置いていた。その国内での販売がバブル経済崩壊や冷夏の影響などで危機に瀕していた平成6年、それまでリスクを恐れて避けてきた海外に活路を求めると決断。翌7年から販売のノウハウもなかった中国市場に高品質を前面に打ち出して飛び込んだ。地道な営業活動で独自の販売網を開拓するのに成功し、「世界のダイキン」へと飛躍する原点となった。

 国内事業に集中砲火

 「成長が見込めない国内の家庭用空調はやめるべきでないか」。平成6年に開かれた同社の投資家向け説明会。3年前のバブル経済絶頂期には約300億円の黒字だった経常損益は、一転して39億円の赤字を計上していた。赤字転落は17年ぶり。特に不振だった国内の家庭用空調が集中砲火を浴びた。

 この年の株主総会で、創業家の山田稔氏から後継社長に就任することを承認されたのが、ココム違反や米国でのダンピング騒動などで沈滞ムードが漂っていた化学事業を再建した井上礼之氏(現会長)だ。ダンピング問題で米国への輸出が難しくなった際には化学事業での現地生産を決断。一時は危ぶまれた米国事業を継続した手腕が買われた。

「海外には夜明け前の市場が広がっている」と押し切った

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。