■0.1秒を競う熾烈なバトル
モータースポーツにおいて、勝敗の行方を大きく左右する要素の一つが「レース戦略」だ。ライバルとの熾烈なバトルに勝つには、緻密に計算した戦術と、それを確実に実行する組織能力が重要になる。レースチームはどのように勝てる戦略を導き出すのか。そこには「自己分析」「コミュニケーション」「団結力」など、ビジネスに通じるものが多くある。
《徹底した分析と緻密な計算》
レースで勝つには、腕のいいドライバーと速いマシンが必要だ。ただ、それを生かすには優れたレース戦略が不可欠。中には5時間を超える長丁場もある。チームはその間にマシンのタイヤ交換や給油作業を行い、ドライバーを交代する。突然の天候の変化や、レースアクシデントによる中断が入ることもある。さまざまな不確定要素を念頭に、少しでも早くゴールまで走りきる最良の方策を練る必要があるのだ。
レース戦略を立案するのがチーフエンジニアだ。「SUPER GT選手権」にレクサスのマシンで参戦するLMcorsaでチーフエンジニアを務める小藤純一氏に、自分のチームやライバルを分析するポイントを聞いてみた。