4Kテレビの組み立てを行う作業員ら。「シャープ製品愛用運動」で売り上げは回復するのか=栃木県矢板市のシャープ栃木工場(織田淳嗣撮影)【拡大】
シャープは購入額の目安を、役員クラスは20万円、管理職は10万円、一般社員は5万円を設定。長谷川祥典専務執行役員は社員へのメッセージで、「大変厳しい状況にある。絶大な協力を」と呼びかけた。
強制ではないとはいえ、購入額まで設定するという点がシャープの苦境を浮き立たせたのは確かだろう。
売り上げの拡大に少しでも貢献してもらうのが狙いとみられるが、社員の負担になる恐れもある。
ただでさえ、リストラや本社ビル売却などで士気は落ちている。さらなる人材流出の引き金となる危険をはらむ。