本来、10月下旬のオープンより半年程度前には決めておかなければならないレイアウトの決定は6月までずれ込んだが、その後、施設の整備は急ピッチで進む。久保氏は「皆が納得するまで議論した。決まれば速かった」と振り返る。
10月に入り、まずは社員の子供たちに試験的に遊んでもらったところ、改善点が見つかった。「海の子」では、たらいですくった魚が「いけす」に移動するという効果を試したが、子供たちにはわかりにくかった。このため、「ゲット!」という文字が出るようにした。
アソミックスは、遊具が置かれている「あそびパークPLUS」と物販コーナーに分かれる。あそびパークでは海の子以外に、滑り台付きの遊具や巨大なブロック、「ままごと」コーナーなどが配置された。それぞれこだわりがあり、「土嚢(どのう)」を積んで遊ぶコーナーについては篠崎氏が静岡県の枕メーカーと交渉。軽くて、安心して遊べる専用の土嚢を調達した。ゴーカートでは磁石で車体につけられるパーツを選んで、自由にデザインできるようにした。