【ビジネスのつぼ】ナムコ、グループ内連携で新たな挑戦 ゲーム機市場の先行きに危機感 (5/5ページ)

2015.11.30 06:25

ナムコが開設した遊び体験施設「アソミックス」内に登場したバンダイナムコエンターテインメントの「屋内砂浜海の子」。プロジェクターによる投影で屋内に海を再現している=神奈川県海老名市

ナムコが開設した遊び体験施設「アソミックス」内に登場したバンダイナムコエンターテインメントの「屋内砂浜海の子」。プロジェクターによる投影で屋内に海を再現している=神奈川県海老名市【拡大】

  • アソミックスや施設内に海を表現する「屋内砂浜海の子」の企画・開発に携わったナムコとバンダイナムコエンターテインメントの担当者=神奈川県海老名市

 オープン後、集客は好調だ。篠崎氏は「『このように遊んでください』というのではなく、余白を持たせた。親子で一緒に、遊びをクリエイトしてほしい」と強調。久保氏は「手応えはあるが、ナムコが提供する遊びは完成形ではない。若い人を呼び戻すような施設をつくっていきたい」と話している。(高橋寛次)

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 ≪企業NOW≫

 ■施設の魅力向上に新企画続々

 ナムコはテーマパーク「ナンジャタウン」(東京・池袋)を運営している。来月には、バンダイナムコエンターテインメントと共同開発した新アトラクション「ナジャヴの爆釣りスピリッツ」を開設する。また、来年1月末にかけて、人気テレビアニメ「おそ松さん」とのコラボイベントも行う。テーマパークについても、施設の魅力向上に向け、さまざまな取り組みを進めている。

 「爆釣りスピリッツ」は12月18日にオープン。縦2.7メートル、横9.5メートルという大きなスクリーンに映し出された魚を、竿型のコントローラーで釣り上げるアトラクションだ。魚がかかったらコントローラーが振動、リールを回して引き寄せる。釣った魚の重量の合計を競うもので、ピラニアやサメをモチーフにした架空の巨大魚も登場するという。

 おそ松さんのイベントは12月4日から。登場人物をイメージしたデザートやグッズが販売されるほか、人気キャラクター「イヤミ」のおみくじなどが楽しめる。

 1955年創業の旧ナムコは、「パックマン」や「ギャラクシアン」などをヒットさせた老舗メーカー。現在のナムコは、旧ナムコからゲームセンターといったアミューズメント施設の運営事業などが独立してできた。

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 ■ナムコ

 【設立】2006年3月

 【本社】東京都港区三田3丁目13番16号

 【資本金】100億円

 【売上高】430億円(2015年3月期)

 【従業員】3332人(うち社員551人、15年4月末現在)

 【事業内容】アミューズメント施設の企画運営など

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