「私が引き継いでしばらくは、舞鶴の中心商店街にある1店舗で20年間やってきました。しかしある時、地元のショッピングセンターが大手に買収され、商店街から転出する店も出てきました。さらに、そのショッピングセンターが郊外へ移転し、商店街の衰退が見えてきたのです。ちょうどその頃、北関東で150坪規模のドラッグストアが増え始めていて、全国にこの流れが来るのではないかという予感がありました。関西では、商店街やターミナル駅の20~30坪規模のお店が中心でしたが、私も大規模なドラッグストアを作りたいと考えるようになったのです」
--京都府内で初めてのドラッグストアですね。出店時はどのような苦労がありましたか
「メーンバンクに計画を話したら、『あかん。150坪の薬屋なんて聞いたことない』と、すぐには取り合ってもらえませんでしたね。そこで、知り合いを通じて群馬県にあるドラッグストアの社長に会いに行き、店舗の写真を撮り、インタビューのメモを取って資料を集め、『北関東にはこういう店が200、300あってにぎわっている。関西にもこれからはこの時代が来る』と、銀行に粘り強く伝えました。断られてから半年くらい説明を続けて、銀行が資金提供してくれることになり、西舞鶴の白鳥に150坪の京都府内初のスーパードラッグストアをオープンしました。カウンターの中で薬剤師が薬を管理する方法から、自分で薬を選べるフルオープンスタイルになったことに新鮮な反応がありました。併せて、日用品や菓子、食品、特に介護用品を多く取りそろえたこともお役に立てたのではないかと思います。多くのお客さまにご来店いただき、銀行も白鳥店の繁盛ぶりを見て、次の出店計画には快く融資してくれました」