長崎の新幹線、結局フル規格化? 開発遅れ…どうなる新型フリーゲージトレイン (4/4ページ)

2015.12.12 17:10

実用に向けた走行試験の遅れるフリーゲージトレイン

実用に向けた走行試験の遅れるフリーゲージトレイン【拡大】

  • フリーゲージトレインの車輪間隔を自動的に変える線路設備「軌間変換装置」=福井県敦賀市(JR西日本提供)
  • 記者会見する石井国交相=30日午前、国交省

 こうしたFGTのデメリットに開発の遅れが加わり、佐賀からもフル規格化を求める声が出始めた。今年10月8日、沿線の市議や町議が、佐賀県議に対し、フル規格化を実現するよう求めた。

 一足飛びにフル規格化を求めるのではなく、特定の駅で、新幹線と在来線特急を乗り継ぐ「リレー方式」を導入し、将来のフル規格化に備えようという意見もある。リレー方式は、鹿児島ルートでも部分開業時に新八代駅で行われた。

 自民党佐賀県連会長の留守茂幸県議は「FGTが頓挫した場合に備え、フル規格化やリレー方式への対応を考えねばならない。フル規格となれば、財源が一番のネックとなるので、国には地方負担の引き下げを求めたい」と語った。

 長崎ルートをめぐり政府・与党は今年1月、34年度よりも前倒しを目指すと決めた。石井啓一国土交通相は11月27日の記者会見で「与党の申し合わせに従い、着実に取り組む」と述べた。(九州総局 村上智博)

【用語解説】フリーゲージトレイン

 車輪の間隔を変えることで、新幹線(レール幅1435ミリ)と在来線(同1067ミリ)の両方を走らせることができる車両。線路上に設置した軌間変換装置に列車を通過させて、間隔を変更する。国内では平成9年に本格的に開発が始まった。走行試験で、新幹線区間で時速270キロ、在来線区間で時速130キロの目標速度を達成した。その後、走行距離3万キロを超えた段階で、車両の車軸付近の部品に摩耗やひびなどの欠損が見つかった。

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