そして、その上で「キャッシュを守りつつ収益を上げる。時には収益よりキャッシュを優先するくらいの気持ちで全社を挙げて取り組んでいたたきたい」と訴えたという。
それに先立つ10月26日、業績の下方修正を発表した際にも高橋社長は社内メッセージを出している。そこでは「不要不急の支出凍結や抜本的な投資の見直しで業務を円滑に進めにくい状況も生じていると思うが、この難局を乗り切るためには、従来の壁を打ち破るコスト削減、業務改革や需要創造に取り組むことが不可欠」と呼びかけていた。
下方修正では、28年3月期の業績予想を5月時点に800億円と見込んでいた営業利益を100億円に引き下げている。高橋社長が7月31日に「数字は死守する」と宣言してわずか約3カ月で、中期経営計画の初年度の業績目標をあっさり下げるだけに危機感は深刻だ。