「フランダースの犬」のレストア作業を行う様子【拡大】
4Kリマスターによって、どのくらい画質が改善されるのか。同社営業部の清水俊文さんは「『ご成婚パレード』の場合、パレードを眺める人たち一人一人の顔まで分かる。昭和30年代の映像が、ついこの前撮った映像のように見え、新鮮です。『ゴジラ』の場合はピアノ線まで見えてしまいました」と語る。
修復作業の工程は大まかに、(1)フィルムの選定・状態の確認(2)4Kスキャン(フィルムを1コマずつ撮影し、映像データ化)(3)プレグレーディング(色調整など)(4)レストア(データ化した画面の傷や汚れの修復)(5)最終グレーディング-など。このうち、一番大変なのが(4)のレストアだ。
スキャンの際、フィルムに付着した傷やごみもデータ化されてしまう。4K画質の場合、かなり細かい傷まで映ってしまうため、担当者がパソコンの画面を1コマずつチェックし、専用ソフトで修復していく。同社映像部の川俣聡次長は「絵画の修復作業に似ていますね」と表現する。