また閉店?関西のアパレルは大丈夫? さみしい気持ち…底知れぬ不安 (3/5ページ)

2015.12.20 07:15

「アソコ」南堀江店。オープン当初の行列はない=平成27年12月撮影

「アソコ」南堀江店。オープン当初の行列はない=平成27年12月撮影【拡大】

  • オープン当初は開店前に行列ができていた「アソコ」=平成25年8月、大阪・堀江エリア
  • 町工場の経営者(阿部寛)たちの奮闘を描いたTBS系「下町ロケット」
  • ドラマ「下町ロケット」の完成披露試写会に出席した左から真矢ミキ、安田顕、吉川晃司、阿部寛、土屋太鳳、立川談春、恵俊彰=平成27年10月、東京・丸の内
  • グランフロント大阪の1階にある「イーブス」
  • グランフロント大阪の「イーブス」

 個人的に愛用していたグランデベーネは、ほんの少し遊び心を加えたデザインながら、比較的手に取りやすい価格帯で重宝していた。オリジナル商品だけでなく国内外のブランドも取り扱うセレクトショップとしての機能もあるので、レアアイテムを手に入れることもできた。本当に残念だ。

 25年3月、アソコのオープン時には「今後3年で国内50店舗の出店を計画している」としていたが、結局4店舗。20年にデビューしたイーブスも、SPA業態にしてはレディス・メンズ合わせて34店舗では生産性が悪い。収益性が低いとみて親会社が清算に踏み切ったというのも無理はないところだ。

 規模は小さくとも…モノづくりスピリットの真髄

 素朴な疑問がある。なぜアパレル業だけに専念しなかったのだろうか。服だけでは商売にならないということか。いい服を作ることより事業拡大が優先されたのか…。

 フィットも遊心クリエイションも事業規模はそれほどではなかったものの、関西では存在感があった。そのためか店舗数は増え、全国に拡大していった。しかし、拡大路線が裏目に出たのか。吸収合併の形で大企業の傘下に入ったはいいが、業績不振で見限られることになった。

知人の大阪在住のデザイナーが手がけるブランドは逆だった

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