東芝の28年3月期最終赤字、過去最悪の5500億円に 7800人を削減へ

2015.12.21 16:03

東芝本社の入るビル=東京都港区

東芝本社の入るビル=東京都港区【拡大】

 東芝は、同社の室町正志社長が21日午後5時20分から、家電事業のリストラ策や平成28年3月期の業績見通しに関して記者会見すると発表した。東芝は平成28年3月期連結決算の最終損益が過去最悪の5500億円の赤字になる見通しであることを明らかにした。合わせて、不振が続く家電事業と本社で早期退職や配置転換を実施し、計約7800人の人員整理を行うと発表した。

 27年3月期は378億円の最終赤字で、赤字は2年連続。赤字額はこれまでリーマン・ショック後の21年3月期(3988億円)が最大だった。来年3月期末の配当は見送る。

 28年3月期の営業損益は3400億円の赤字を見込んだ。半導体で製品価格が下落し、主力事業の収益力悪化も一段と鮮明になった。

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