清水建設、工期短縮で差別化 インドネシア戦略「ノー」と言わない細やかな対応 (4/4ページ)

2016.1.14 07:34

清水建設が手掛けるアストラタワー周辺の建設現場。経済成長に合わせて高層ビルが次々と建てられている=2015年12月、ジャカルタ市内

清水建設が手掛けるアストラタワー周辺の建設現場。経済成長に合わせて高層ビルが次々と建てられている=2015年12月、ジャカルタ市内【拡大】

 一方、完成すれば同国で最高層ビルとなる261.5メートルの「アストラタワー」建設現場で挑むのは大幅な工期短縮だ。18年3月までの工期設定に対し、半年の短縮が目標。現場を担当する沖和之建設所長は「工期の遅れが当たり前のインドネシアでは、今後の強みになる」と将来を見据える。

 掘削作業を阻む雨季に頻繁に仕事を代える作業員-。インドネシアには工期遅れの要因が少なくない。訪れた雨季の昨年12月、清水は可動式テントでペースダウンに備えるほか、若い作業員に日当が2日分支給される長時間勤務も選べる体制を整えていた。作業員が辞めがちな長期休暇明けには、帰省先と現場を結ぶ無料バスを準備した。

 こうした環境整備により、既に工期の4カ月短縮が見えてきた。大石営業所長は「今後の事業展開には、入札競争ではなく、いかに“名指し”の受注案件を増やすかが重要。そのためにも清水ファンの裾野を広げたい」と話している。(佐久間修志)

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