三菱商事は3日、英国で中堅の上水事業会社サウス・スタッフォードシャー(SS)の持分25%を親会社の米投資会社KKRから取得することで合意したと発表した。取得金額は明らかにしていない。
同社はケンブリッジ地域も含め計160万人に給水サービスを提供し、取水・送水・浄水などの施設運営を含め維持管理・設備投資、顧客管理までの一貫サービスを提供する。56カ所の取水設備、26カ所の浄水場、全長9100キロメートルの管路を保有する。
英国は世界でも有数の水道事業民営化に成功した実績を持ち、水道事業会社18社に世界50カ国の企業が資本参加、住友商事や伊藤忠商事も参画している。
三菱商事はこれまで豪州やフィリピンなどでも水事業に参画してきたが、料金収入まで手掛ける水事業に参画するのは今回が初めて。英国での運営ノウハウを、今後民営化が進むとみられる米国や日本を含めたアジアに展開したい考えだ。
また、SSは上水事業に加え、水質検査や機器の修繕、コールセンターによる顧客管理などの周辺事業が強みで、日本の技術も売り込む。