タブレット端末の電力使用状況をクリックすると、他モニターとの差や節電アドバイスなどの詳細が表示される【拡大】
各家庭に配布したタブレット端末はインターネットに接続できない独自仕様。トップ画面のスペースは、商店街の特売や施設のイベントなど生活情報が最も大きく、天気予報が続く。電気使用量のグラフは最も小さい。「飽きられずに継続して使ってもらえるよう工夫した」(宮原氏)ためだが、電気使用量グラフをクリックすると、詳細な「電力見える化画面」が現れる。
画面には、上段に電気使用量、電気料金、節電状況と節電アドバイス、下段に売電・買電・発電状況のグラフが表示される。節電状況は前月との比較やモニター全体での順位などが表示可能。節電アドバイスは各家庭の状態に合わせて最適な「100万通りの組み合わせ」(技術戦略部の井上統之副部長)の文章が表示される。消費電力データは、各家庭のHEMS装置から3分ごとにサーバーに吸い上げられ、15分ごとにまとめて顧客・機器管理システムに送られ、分析や予測データとして活用される。
3500世帯から3分間隔で収集されるデータは2年間で2.5ギガ(ギガは10億)バイト。プロジェクト全体の1万4000世帯では100テラ(テラは兆)バイトに上る。KDDIは集められたビッグデータの有効活用を研究。例えば5000種のパラメーターから500種の特徴を生成して電力データを分析。世帯属性を推定しているが、この研究で特許9件を出願中だ。