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約5%省エネ効果
7~10月の省エネ効果は、HEMS導入前との比較で消費電力が2.2%減少した。これとは別にKDDIが実験的に取り組んだのが、需要家が電力使用量を増減させて電力の需給バランスに参画する「デマンドレスポンス」だ。KDDIが、電力会社から電力需給が逼迫(ひっぱく)しそうな時間帯の知らせを受けるとモニター家庭に「◯%使用電力を抑えてください」などと要請。応諾した家庭が省エネを実施して需給バランスに貢献する。
3500世帯の規模でデマンドレスポンスを実施したのは初めて。宮原氏は「5回実施して応諾したモニターは毎回20%以上あり、約5%の省エネ効果が得られた」と手応えを感じている。
ただ、ビッグデータ活用など実用化へのハードルは高い。「実際のビジネスに生かすには100万世帯レベル、2年間で7.15ペタ(ペタは1000兆)バイトに上る」(宮原氏)ことから、保存期間とデータ間隔を工夫して膨大なデータ量を圧縮することなどを運用課題としてコンソーシアムで検討している。(芳賀由明)