製パンの未経験者でも5日間で開業できる、おかやま工房のベーカリー開業支援プログラムの研修=東京都品川区【拡大】
職人でなくても短い研修で開業できるのは、徹底したマニュアル化を進めているからだ。製パンは「生地を指先で見る」といった感覚を覚えさせるのが一般的だが、同社のプログラムでは室温や発酵時間などを全て数値化し、“見える化”を図った。このため未経験でも、日常的に食べられている売れ筋の150種類のパンを作ることができるようになる。
国内ではFC方式を導入していないため、独自の店舗づくりが可能。技術指導だけでなく、経営ノウハウに至るまで総合的に支援する。原材料と製造方法はそのまま取り入れ、北海道産の小麦4種類を特別にブレンドしたオリジナルの粉を用いて、マニュアル通りの方法で作る。
河上祐隆(つねたか)社長は「無添加で焼きたてのおいしいパンを提供すると、必ず生き残れる」と強調している。実際に同社のプログラムを学び、開業した店舗は、ほとんど存続している。
無添加原料を使うことからハラルにも対応可能だ。要望に応じて10年前に、イスラム教徒の多いインドネシアの首都ジャカルタと、マレーシアのジョホールバルで出店をプロデュースしたこともある。
ロシアや南アフリカからも引き合いがきている。河上社長は「おいしく安心して食べることができるパンを多くの人に届けるため、進化する未来志向のベーカリーを目指す」と意気込んでいる。(佐竹一秀)
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