インドのアンドラ・プラデシュ州政府投資誘致機関と覚書を交わしたITEのパンカジ・ガルグ社長(左)=1月11日、アンドラ・プラデシュ州のビシャカパトナム【拡大】
インド人起業家、パンカジ・ガルグ氏が立ち上げたアイ・ティー・イー(ITE、東京都千代田区)が母国で事業を始める。第1弾として同国南東部のベンガル湾岸に位置するアンドラ・プラデシュ(AP)州に進出、同州が3大注力産業の一つと位置付ける食品加工業向けに、独自開発した低温物流システムを提供する。AP州を皮切りに他の州にも進出する計画だ。
高い農水産物廃棄率
「温度記憶蓄冷剤『アイスバッテリー』で、農地から消費地までのコールドチェーンを提案したい」
母国に凱旋(がいせん)する格好のガルグ氏はこう語り、インドの農業発展にアイスバッテリーで貢献する考えを示した。
インドは農業大国でありながら、コールドチェーンの未整備や食品加工工場の不足などから農水産物の廃棄率が高い。アイスバッテリーを使った低温物流システムが稼働すれば、生鮮食料品を加工して輸出することも可能となり、農水産業の発展と雇用の促進につながるからだ。