「ホンダジェット」の挑戦は特別な意味 型式認定取得で描く次のシナリオ (4/4ページ)

2016.2.13 17:14

2015年12月23日、ホンダエアクラフトカンパニーはホンダジェットの引き渡しを始めた。
2015年12月23日、ホンダエアクラフトカンパニーはホンダジェットの引き渡しを始めた。【拡大】

 現在、米国でのホンダジェットのサービス拠点は5カ所。1時間半以内に整備にいける体制を敷いているが、整備技能レベルにばらつきがあるそうだ。そのため、整備士の人材教育をはじめ、アフターサービスに力を入れている。「どこへ行っても同じようなレベルでできるようにしていきたい」と藤野社長。

 その藤野社長は1984年に東大工学部航空学科卒業後、「当時の航空機産業には魅力が感じられず、クルマの技術者になろう」とホンダに入社。ところが、86年にホンダが航空機の研究開発に着手したのを機に、「飛行機をやれ」と言われた。

 「私自身としては、本田宗一郎の夢とかという次元の仕事ではなく、毎日目の前の仕事をこなしていくという感じでした。ただ、飛行機ができあがって、本田さちさんに挨拶に行ってその模型を渡したら、それを宗一郎さんの遺影の前に飾られて、さちさんが『主人が生きていたらどんなに喜んだでしょう』と話をした時には、ホンダで飛行機をやることは特別な意味があるんだなと感じたのを覚えています」

 こう話す藤野社長は、セスナとエンブレアが小型ビジネスジェット機市場で幅をきかすなか、「その2社よりもさらに良いサポートネットワークで十分なブランドを築き上げて次のステップに入っていく」と意気込んでいた。

 (ジャーナリスト 山田清志=文)(PRESIDENT Online)

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