東芝が主力取引銀行から2000億円規模の追加融資を受ける方向で、調整を進めていることが3日分かった。同社は約1万人の人員削減など大規模リストラを計画しており、割り増し退職金といった費用の一部を追加融資で賄う。
三井住友銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行の取引行3行から、今月中にも借り入れる。東芝は同日、「必要な場合の追加融資について、主要取引銀行と協議しているが、決定したことはない」とコメントした。
昨年9月末、東芝は主力行との間で4000億円の融資枠契約を締結。これは資金繰り悪化に備える目的があり、今回の追加融資は2480億円に上るリストラ費用を捻出するために必要とみられる。
東芝は2016年3月期の最終赤字が7100億円と過去最悪となる見通し。
財務状況の悪化が深刻で、医療機器子会社の売却などで対応する方針だ。