人力翻訳プラットホームのGengo最高経営責任者(CEO)のマシュー・ロメイン氏【拡大】
--というと
「日本でも、起業家は闘志にあふれていて、ハングリーな人がほとんどです。インターネットで情報を集めて、参考にしたい起業家が米国にいたら、直接話そうとします。向上のため、優位に立つためには何だってします。そうしなければ廃業してしまうことが分かっているからです。日本の起業家と米国の起業家にはそういう意味で、それほどの違いはないんです」
--しかし、VCはそうではないと
「そういうことです。彼らは、同業他社が何をしているか、スタートアップ投資に関する最新の方法、手順、スタンダートなどについて知り得ること全てを学ぼうとしていません。VCの仕事はそういったことに基づいて行われるべきだろうと思いますが、日本ではそうではないんです。結果として、日本のVCは日本の起業家よりも一歩遅れているといえると思います」
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翻訳という作業はそれ自体に透明性が要求される。ゲンゴの社内文化が、特にロメイン氏のCEO就任以降透明性に重きを置いていることについては、なるほどと納得する思いだ。