
吉田正弘労務委員長【拡大】
--ベアによる人件費増加には産業競争力を低下させる懸念がある
「競争力の向上は労使共通の課題だ。労働条件の格差がこれ以上広がれば、中堅・中小の社員の意欲は上がらず、人手不足も解消できないので産業全体の競争力は上がらない。中堅・中小を含む賃上げで格差を是正し、付加価値を生み出す『職場力』を底上げする必要がある」
--具体的には
「部品メーカーがコスト改善に加え、付加価値の高い製品開発にも取り組めるよう企業努力を適正に評価することなどが大事だ。今春闘を皮切りに労使がモノづくりの在り方などを議論する場を立ち上げ、産業全体で持続的に成長できる環境をつくりたい」
■国際競争力維持の観点重要
□日本自動車工業会・吉田正弘労務委員長
--年初から経済環境の変動が激しい
「賃上げ交渉の前提になる経済環境は真摯(しんし)に議論する必要がある。国内市場は2014年4月の消費税増税から販売が低迷し、来年は再増税も予定されている。海外市場は北米は堅調だが、新興国には原油安などで景気不安があり地域によってまだら模様だ。今までになく不透明な状況だ」